先日、熊本県の道の駅泗水に行ってきました。
  「道の駅泗水」は熊本県北部、菊池市(旧泗水町)にあります。泗水(しすい)町は孔子誕生の地、中国山東省泗水県に町名を由来しており、道の駅内に中国宮廷建築のある「孔子公園」があり道の駅のシンボルになっています。

  「道の駅泗水」は第3セクター有限会社有朋の里泗水が運営しており、菊池市に合併前の旧泗水町が地域振興を図る目的で整備し、平成13年11月に開業しました。農産物直売所「養生市場」がメイン施設となっており　「安心・安全」をモットーに無農薬・低農薬で栽培された農作物を中心に販売。店内には、地元生産者の皆さんの写真が貼ってあり、親しみを感じます。また、新鮮な材料を使った名物「だご汁」などが食べられる軽食コーナーもあります。

  「道の駅泗水」では地元産品を活かしたお弁当(道の駅弁)に力を入れています。季節ごとに生産者が持ち寄った試作弁当を審査し、選定された商品のみ販売するなど積極的な取り組みで、人気商品に育ちました。現在では年間22万食を販売し弁当売上九州一の駅となっています。種類もバリエーションが多く選ぶ楽しみもあります。こういった取り組みなども評価され「平成20年度地産地消優良活動表彰交流促進部門」においてグランプリの農林水産大臣賞を受賞しました。

  お話しを伺った賀久支配人は、総合量販店の衣料品バイヤー、店舗管理職を経て、平成16年10月から支配人として道の駅の指揮を取ってます。民間企業出身のノウハウを活かし積極的な営業活動を続けられています。

  訪問した時は、東北大震災の応援のため、福島県の道の駅産品を販売する「東北大震災経済復興支援コーナー」が設置されていました。九州道の駅連絡会と東北道の駅連絡会の交流から支援につながったそうで福島県喜多方の駅から商品を送って頂き販売しているとの事です。開設当初は注目されマスコミ等でも取り上げられたそうですが、最近は売上も落ち「熱しやすく冷めやすい」傾向が出てきたと支配人も話されていました。

  これからも明確な経営理念と運営方針で発展していく道の駅と思います。皆さんも是非訪問して下さい。