岐阜県東濃の山間に位置する坂下地域は、かつて檜などの林業が盛んでしたが、国内材の需要が少なくなり、木の育苗畑も今ではそばや他の作物を作る畑に変わりました。しかし、そば畑で採れるそばは今日、坂下の代表的な特産品の一つに育っています。
自慢の「石挽きそば粉」は文字通り、「石」で挽いて製粉しています。そば挽き工程は、そばの実に混じった小石を取り除く「石抜き」から始まって、そばの実の「磨き」、「粒選別」、「脱皮」、そして肝心の「石挽き」、最後に「ふるい」にかけられます。
そば挽きの際に発生する「摩擦熱」をそば粉に与えますと、そばの香りが飛んでしまうばかりか、そばをうつ場合にもつなぎの悪いものになってしまいます。このため、石で熱を与えないように挽くことが大事になるのです。
できあがったそば粉は、手打ちそばのほか、そばがき、そばピザなど様々な料理にお使いいただけます。
生産者は道の駅「きりら坂下」の支配人、三尾弘成です。「健全な環境で健全な農作物は育つ」という信念のもと、坂下「椛(はな)の湖自然公園そば畑」の健全な環境で、香り高いそばを丹精こめて育てています。