九州有数の豊かな穀倉地帯をゆったり流れる筑後川。その中流域に位置する福岡県杷木町は、日本一の柿の産地として知られています。杷木町の柿の栽培は明治後期まで遡りますが、大正６年には早くもその高い品質が認められ、天皇陛下ご臨幸の折、杷木の富有柿が献上されました。さらに、昭和55年度には日本農業賞を受賞し、富有柿ブランドが全国に知られるようになりました。

「道の駅原鶴」のみで販売されている「富有柿チップ」は、杷木町で採れた富有柿のみを使った自然素材のお菓子です。一つ一つ富有柿の皮をむき、薄くスライスしたものを、しっとりとした独特の食感に仕上げるよう遠赤外線で乾燥させて作ります。また、保存料や砂糖などを一切使っていないため、賞味期間は１ヶ月と短いですが、かみしめるほど柿の素朴で自然な甘味が口の中いっぱいに広がります。栄養価も生のものに比べて約５倍と高くなっています。

製造・販売元の（株）ガマダスは、毎年大勢の観光客が訪れる原鶴温泉にある「道の駅原鶴ファームステーションバサロ」の運営を通じて、杷木町でとれた柿や新鮮な果物、野菜を販売するなど、地域のPRにつとめています。